三菱UFJ銀行本店=東京都千代田区

 三菱UFJ銀行は23日、新潟支店に勤めていた60代の男性の元行員が、顧客1人から現金約4千万円を詐取していたと発表した。同行は元行員を刑事告訴し、この日に有印私文書偽造・同行使の罪で新潟地検に起訴されたという。

 同行によると、元行員は2007年6月~16年9月、支店の外で顧客1人に架空の金融商品を提案し、計約4千万円の現金を詐取した。20年7月には、支店の印鑑を無断で持ち出して預かり証書を偽造し、顧客に渡して正規の金融商品と装ったという。元行員は詐取を認め、遊興費や借金返済に充てたと説明。詐欺罪は時効が成立しているという。

 24年8月に顧客の指摘で問題が発覚し、同行が全額、被害補償した。

印鑑の鍵、出しっぱなしか

 元行員は1995年~202…

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