三菱UFJフィナンシャル・グループと傘下の三菱UFJ銀行は10月、福岡市に事業創出拠点を立ち上げる。台湾積体電路製造(TSMC)など半導体関連企業の進出もあり、九州では産業構造の「新陳代謝」が進む。その流れをさらに推し進め、新事業で生まれる資金需要に対応する考えだ。
三菱UFJ銀行の早乙女実副頭取が朝日新聞のインタビューに応じ、明らかにした。
事業創出拠点は2021年に大阪市に設置した会員制施設「MUIC Kansai」の福岡支部として開設する。同施設は来年開催される大阪・関西万博に向け、当初は観光分野での新サービスの創出をめざし、実際にサービスを始めた事業が19件あるという。
特徴は、実証実験の段階から資金提供するなど伴走型支援にある。これまで提案を受けたビジネスアイデア約100件のうち、70件以上を実証実験につなげた。同行行員が施設に常駐、資金調達や大企業などとのマッチング相談もうける。
九州では、半導体産業に関連…