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紀州材を使った建物の外観=三重県熊野市、菊地洋行撮影
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 三重県熊野市に2日、東紀州初の児童養護施設がオープンした。子ども4人が暮らせる地域小規模児童養護施設「さくら」、同県御浜町から移転した児童家庭支援センター「きしゅう」など3棟からなり、津市の社会福祉法人「聖マッテヤ会」が運営する。

 設立に尽力したのは、パソコン周辺機器製造・販売「エレコム」(大阪市)の創業者で、熊野市出身の葉田順治会長。熊野市の丸山千枚田への寄付に訪れた際、東紀州地域でも児童虐待があることや、対応できる施設がなく津市などの施設に受け入れを依頼していることを知り、「東紀州こどもの園」プロジェクトとしてスタートさせた。

 設計は、国立競技場も手がけた世界的建築家の隈研吾さんに依頼。外装や内装には紀州材をふんだんに使い、曲線的な外観は周囲の景観ともマッチしている。総事業費約6億5千万円のうち、葉田会長が約5億円を寄付したという。

 葉田会長は、財団を設立して…

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