コンクールの季節が終わると、各地の吹奏楽部では3~8人でチームを組んで練習する姿が見られるようになる。
冬には、小編成のアンサンブルコンテストが待っているからだ。
連載 ユーカリの樹の下で
校庭に立つユーカリの下での演奏から始まった兵庫高校のブラスバンド。「名門復活」なるか。
12月の神戸地区大会に出られるのは、一つの高校から2組だけ。兵庫高校では10月末、神戸高校とのスポーツの「定期戦」の応援演奏を終えたすぐ後に、出場者を決める部内オーディションがあり、3組が手を挙げた。
2年生の福永雅さん、大西美咲さん、藤本愛菜さんは木管コントラバス三重奏で臨んだ。
みんな高校で今の楽器を始め、最初の夏の合宿では練習についていくのもやっと。「3人でずっと泣いていた」という。
それから1年余り。毎日の朝…