三重県知事選は7日投開票された。無所属で現職の一見勝之氏(62)=自民、立憲、国民、公明推薦=が、いずれも無所属で元四日市市議の伊藤昌志氏(55)、元建設会社社長の石川剛氏(51)=共産支持=の新顔2人を破り、再選を決めた。当日有権者数は142万2251人。
一見勝之氏 36万6887票
伊藤昌志氏 16万4504票
石川剛氏 2万8429票
(確定得票)
一見氏は選挙戦を通じて、中央官僚としての経験と知事としての1期4年の実績を強調。南海トラフ地震を想定した防災や子ども政策、観光産業の振興など多くのやるべき課題があるとし、経験や実績を生かすことをアピールした。
特に人口減少対策については、1期目で全国に先駆けて人口減少対策方針を定めたとし、ジェンダーギャップの解消や移住の促進に力を入れてきたと訴え、再選に向けた支持を呼びかけた。
亀山市出身で、元国土交通省自動車局長。2021年9月に知事に初当選した。今年3月に県議会で再選に向けて立候補する意向を表明。新型コロナへの対応などをふまえ、「国で働いてきた35年間の経験と人脈がなければ乗り越えられなかったのではないかと思う」と1期目を振り返った。
街頭演説には、推薦した自民や立憲の国会議員に加え、県議や首長らも応援に駆けつけ、盤石な体制で選挙戦を繰り広げた。