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統計

 農林水産省が4日にまとめた今年上半期(1~6月)の農林水産物・食品の輸出額は、前年同期比15.5%増の8097億円だった。上半期としては、同省が集計を始めた2002年分以降での最高額を更新した。とはいえ、今年1年間の目標の「2兆円」達成は厳しいペースだ。

 財務省の貿易統計をもとに農水省が集計した。上半期の輸出額が増えるのは2年ぶりだ。

 輸出先別では、米国向けが22.0%増の1410億円で、2年続けてトップ。ホタテ貝や緑茶、ブリが伸びた。ただ、4月に発表された「トランプ関税」による税率アップの影響を懸念し、一部の業者で米国への輸出を控える動きもあったという。7月の日米関税交渉の合意を受け、米国向けの輸出品の多くは関税が15%に上がる見込みだ。下半期で悪影響が拡大するおそれもある。

 米国に次ぐ輸出額があったの…

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