上川陽子外相は28日、今月就任したイランのアラグチ外相と初めて電話協議した。イスラム組織ハマスの最高幹部の殺害を受けてイランがイスラエルへの報復を宣言している状況を踏まえ、上川氏は「事態のさらなるエスカレーションは地域や国際社会の利益にならない。あらゆる外交努力が必要だ」と強調。イランが支援するレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラなどに対し、自制を働きかけるよう求めた。
アラグチ氏は「エスカレーションを望まない」などと述べ、両氏は外交努力を重ねることで一致したという。上川氏が会談後、記者団に明らかにした。(高橋杏璃)