衆院選福島3区での立候補を表明する上杉謙太郎氏=13日、福島市の自民党福島県連、波多野陽撮影

 上杉謙太郎・前衆院議員(49)が13日、2日後に公示が迫る衆院選福島3区に無所属で立候補すると表明した。同区では菅家一郎・前衆院議員(69)が12日に裏金問題を理由に立候補を断念。急きょ差し替わる形となった。上杉氏が所属する自民党福島県連は、菅家氏と同様、無所属でも全面支援するとしている。

 旧安倍派の裏金問題では上杉氏も309万円(5年間)の還流を記載しなかったとして「幹事長注意」を受けた。上杉氏は旧選挙区が区割り変更で分割されたため、今回は比例東北ブロックに単独で立候補する予定だった。だが、自身の裏金への関与が尾を引き、党が発表した公認候補リストに載ることができず、上杉氏は11日に自ら立候補を辞退すると表明した。それから2日後、党から非公認とされた菅家氏が立候補を断念したことを受けて、3区の一部に地盤を持つ上杉氏が立つことになった。

 上杉氏は13日に福島市の自民党福島県連で記者会見し、「3区の候補が空白のまま選挙を迎えるわけにはいかない」と説明。「菅家先生の意志を継ぎ、有権者に直接おわびをしながら、審判を受ける選挙を謙虚にやらせていただきたい」と決意を述べた。

批判よりも不戦敗避ける

 裏金問題で処分を受けた菅家…

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