中国・上海で日本のアーティストによるライブが活況を呈している。長年のファンを持つ歌手に加え、YOASOBIなどの新世代のユニットのチケットも数秒で売りきれる。背景にはファンが低年齢化し、裾野が広がっていることがありそうだ。
上海では、新型コロナの規制が和らいだ一昨年から日本人アーティストのライブが再開された。昨秋以降でも浜崎あゆみや米津玄師、藤井風らのチケットの即完売が伝えられている。
2月中旬に中国大陸では初となる単独ライブを開いたYOASOBIは1万人収容のホールを2日間満員に。中国での事業を手がける音楽関係者によれば、大手プレイガイドには約24万人の購入希望者が殺到したという。
YOASOBIは中国の動画投稿サイトbilibili(ビリビリ)で146万人のファンが付く。関係者によれば、その6割以上が2000年以降に生まれた「00後(リンリンホウ)」と呼ばれる若者だ。以前は海賊版CDやアニメを通して日本の曲を知ることが多かったのに対し、直接ネットで曲にたどり着くファンも多いとみられ、ファンの裾野が広がっているという。
チケットを購入できた中国の男子大学生(20)は、高校生のころにネットで人気曲「群青」を聞き、日本語は分からないけれどもファンになったという。「テンポが速く、エネルギッシュな曲調が気に入っている」と魅力を語った。