検査入院のため東京大学医学部付属病院に入る上皇さま=2025年7月14日午後3時29分、東京都文京区、友永翔大撮影

 上皇さまは14日午後、東京都文京区の東京大学医学部付属病院に入院した。宮内庁によると、冠動脈から心臓の筋肉への血流が不十分になる「無症候性心筋虚血」などの治療の一環で、新たな内服薬の投与を受けるため。自覚症状はないが、心臓に複数の疾患があり、91歳と高齢のため慎重に対応することになったという。

 上皇さまは午後3時半ごろに、車で東大病院に到着。付き添いの上皇后さまも同乗していた。

 宮内庁の発表によると、上皇さまは、2022年に診断された右心不全と、今年5月に検査入院で診断を受けた無症候性心筋虚血に対し、水分の制限や、過剰な運動の回避、薬物治療を続けてきた。しかし、病状が改善しないため、さらに内服薬を追加することになった。現在服用している血流を改善する薬などに加え、新たに心臓への負荷を和らげる薬を服用するという。この薬は副作用として不整脈などの症状が出ることがあるため、入院して心電図を確認しながら投与量を調整することになった。

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