JR東日本が上野駅構内にある巨大な壁画とステンドグラスの修復に乗り出す。同駅を文化発信の「ハブ」に位置づけるリニューアルの一環。修復には東京芸術大学が協力するほか、修復費を募るクラウドファンディングも実施する予定だ。
修復の対象となるのは、中央改札上にある猪熊弦一郎(1902~93)作の壁画「自由」(縦4.9メートル、横26.7メートル)と、自動券売機上にある平山郁夫(1930~2009)が原画を描いたステンドグラス「ふる里 日本の華」(縦3.7メートル、横18.6メートル)。
「自由」は1951年、戦後の混乱が残り浮浪者らの姿も目立った駅を和やかにしたいと制作された。スキーヤーや猟師、馬など東北ゆかりの題材が描かれている。「ふる里」は85年の東北・上越新幹線の上野乗り入れに合わせて制作。上野のサクラから始まり、青森のねぶた、新潟のチューリップと、沿線の花や祭りを描き、2002年までは新幹線駅舎内に設置されていた。
「アート愛する方の参加を」
「自由」の修復は1984年…