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ホームパイのパッケージに印刷された静岡県裾野市をPRするコピーや写真=不二家提供
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 不二家の人気商品「ホームパイ」が、製造工場のある静岡県裾野市のPRに一役買うことになった。今月リニューアルされたパッケージの裏面に、同市の魅力を伝える写真や言葉が記されている。発売58年目のベストセラーだが、自治体PRの掲載は初めてだという。

 不二家によると、ホームパイは裾野市の富士裾野工場だけで生産している。工場敷地でくみ上げた水を使用。「世界遺産 富士山の天然水仕込み」を売りにしてきた。

 新パッケージでは、市のマスコットキャラクター「すそのん」が、ペコちゃんと共に「おともだち」として登場し、「富士山のふもとに広がる、温暖な気候で交通の便が良い、豊かな自然と産業が調和したまち」と紹介。地元から望む富士山の写真や市の情報のQRコードも載せた。生産した商品の半数に掲載し、1日から全国に出荷している。

 村田悠市長は10日の記者会見で「購入した方々に裾野市を知ってもらい、交流が増すことを期待する。機会を提供いただいた不二家様に感謝したい。今後も立地企業との連携を進めていきたい」と述べた。

 不二家は今年から、防災需要などを見込み、飲料水事業へ参入する。同工場の敷地に、約50億円をかけて天然水のボトリング設備を建設。年内にも稼働を始める予定だ。

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