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不動産クラウドファンディング協会のホームページで公開されているファンド

 インターネット上で一般投資家から出資金を集める不動産クラウドファンディング(不動産クラファン)の市場が拡大している。高めの利回りや少額でも投資できる手軽さにひかれて利用者が増える一方、運営会社が破産するケースも出てきた。損失を被るリスクが十分に知られていないおそれもある。

 不動産クラファンは、事業者が出資を募り、不動産の売買や賃貸などで得た収益を分配する「不動産特定共同事業」の一種。同事業のうち、ネット上で手続きを完結させるサービスを指す。事業者は不動産特定共同事業法(不特法)にもとづく国の許可などが必要だ。

 不特法は書面契約を前提に1995年に施行された。2017年の改正でネット上の契約も認められ、募集額が小さい小規模事業者は、許可ではなく登録で参入できるように規制が緩和された。

投資家も投資額も急増

 不特法の許可業者は今年5月…

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