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2部制実施で試合終了が午後9時半を過ぎた智弁学園と岐阜城北の試合=2024年8月7日、滝沢美穂子撮影
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 第107回全国高校野球選手権大会の組み合わせが3日、決まった。今大会は第6日までが2部制となり、第4試合は午後6時45分開始予定でナイトゲームが確実。各校の受け止めは様々だ。

 第2日の第4試合に登場する鳴門(徳島)と天理(奈良)は、ともに授業後は照明をつけて練習をしているという。天理の藤原忠理(ただまさ)監督は「ライナー系とか、注意が必要なところは選手に改めて伝えたい」。

 日中と比べて、暑さがやわらぐ時間帯でプレーできる。鳴門の岡田将和監督は「選手たちは暑い中でもやれるように、と練習してきた。ただ、応援団は数百人が暑いなかで動くのは大変。涼しい時間帯なので、そこはいい」とスタンドをおもんぱかった。

 「今から対策のしようもない。選手にはとにかく『ボールを見れ!』と言います」。旭川志峯(北北海道)の山本博幸監督はそう話した、第3日の最後の試合で広陵(広島)と対戦する。ナイトゲームの経験はないと言い、「(照明の影響で)ボールを見失うかもしれない。これまで練習してきたことしか出せないので、やれることをやるしかない」

 第5日に登場する市船橋(千葉)は学校のグラウンドに照明設備があり、例年5、6月は週1回程度、平日の夜に練習試合をしているという。

 明豊(大分)との試合へ、海上(うながみ)雄大監督は「(ナイトゲームに)不安はない」とする一方、「むしろ試合開始の遅さが心配。試合までどう過ごさせるか難しい。第2、3日のチームも参考に、対策を考えたい」と話した。

 第6日に初出場の豊橋中央(愛知)と対戦する日大三(西東京)も、日頃から夕刻以降は照明の下で練習している。

 それでも三木有造監督は、「不慣れな中、選手にミスをするなと言うのは酷。ボールを見失うことはあると思う」。学校のグラウンドとは勝手が違う甲子園で、照明の影響は受けると想定している。

 「そういう時に、焦って悪送球したり、中継を飛ばして無理に投げたりしないように、というのは選手にしっかり伝えたい。ミスが出た時ほど、基本の徹底が大事になる」と試合当夜を見据えた。

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