処理を終え、クレーンでつり上げられた不発弾=2012年11月14日午前10時41分、仙台空港

 宮崎空港で2日朝、米国製不発弾の爆発によって誘導路が陥没した事故で、国土交通省は3日、宮崎を含めた複数の空港でほかにも不発弾が埋まっていないかを磁気探査で再点検する方針を固めた。関係者への取材で分かった。

  • 年1千件以上の不発弾「終わらない戦後」 日本軍基地由来の空港でも

 関係者によると、再点検の対象は宮崎空港のほか、過去に空襲を受けた場所にできている空港。那覇空港や仙台空港、福岡空港などが対象になるとみられる。宮崎空港では滑走路や誘導路、エプロン(駐機場)などを磁気探査するという。

 国交省などによると、今回、宮崎空港で爆発したのは米国製の250キロ爆弾。陥没したのは空港東側の誘導路で、長径約7メートル、短径約4メートル、深さ約1メートルの楕円(だえん)形の穴が開いた。

 国交省空港技術課によると、滑走路や誘導路を建設したり整備したりする際、過去に爆撃を受けたり工事で不発弾が見つかったりしていた現場については、磁気探査を行っているという。宮崎空港は、戦時中に空襲を受けた旧海軍の飛行場跡地に建設されたため、探査していた。(増山祐史)

共有
Exit mobile version