不登校の子どもたちが増加の一途をたどるなか、小中学生を対象に、不登校時の「学びの補償」を目的とした保険が登場した。経済的支援にとどまらず、初期段階で相談先につなげる後押しもする仕組みという。
保険は、損害保険ジャパンが今年4月から始めた「復学支援見舞金補償保険」。「復学」は再登校だけでなく、子どもに応じた学びにたどり着くことを意味している。
契約者はPTAや学校、自治体などで、個人契約はできない。従来の学校でのけがや病気などへの補償と同じようなイメージだ。補償対象者の子どもが不登校になった場合、PTAなどから保護者に見舞金が支払われ、その見舞金に対する補償金を損保ジャパンが支払う。
保険金額は1人当たり一時金10万円。小学校、中学校それぞれで1回が限度だ。文部科学省が定義する不登校と同じく年間30日以上欠席したうえ、スクールカウンセラーなど専門的な相談を受けたことを支払い条件とする。
条件が欠席数だけじゃないのがカギ
保険を企画・開発した同社の…