世界中で愛されるムーミンの小説の出版80周年を記念した「トーベとムーミン展」(朝日新聞社主催)が16日、東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで始まる。9月17日まで。
ムーミンの作者トーベ・ヤンソンは自身を「画家」と捉え、公共施設の壁画をはじめ多方面に才能を発揮した。今展では、初期の油彩画や風刺画を含む約300点で、トーベの創作の全容を紹介。小説の挿絵原画やスケッチもキャラクターたちの言葉とともに多数展示するほか、丸々としたムーミンが愛らしいコミックス原画も見どころだ。
ムーミン谷の物語では、戦争の暗喩や自然災害も描かれる。15日の内覧会で、企画協力したフィンランド・ヘルシンキ市立美術館のアルヤ・ミッレル館長は「トーベの作品からは回復力の大切さや想像力と創造性が持つ変革の力、不確実な世界における互いへの愛と思いやりを学ぶことができる」と話した。
- 「トーベとムーミン展」公式サイト
写真は©Moomin Characters™ ©Tove Jansson Estate