会見を開き謝罪する日本赤十字社の紀野修一・血液事業本部長(右)ら=東京・霞が関

 献血針の使い回し事故や手順ミスによる血液の廃棄などが相次いだことを受け、日本赤十字社は19日、東京都内で会見を開いて謝罪した。事業を運営する各都道府県の血液センターの一斉点検を行い、日赤本社内に事故などの報告を一括して受ける部署を新設し、再発防止のための体制を強化すると発表した。

 日赤の事業をめぐっては、都赤十字血液センターで今年5月、冷凍庫の故障によって血液製剤約1万3700本が当初の用途では使えなくなる事態が発生。8月には、JR大森駅での献血で集めた39人分の製剤を廃棄する事案が起きた。

 日赤によると、9月に北海道、兵庫県、福岡県で、他人に使った献血用の針を誤って別の人に刺す事故や、血小板製剤の保管方法のミス、血液製剤の輸送時に温度管理を誤って33人分の血液を廃棄することになるなど、不適切な事案が相次いだという。

 日赤の紀野修一・血液事業本…

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