7月は、日本をはじめ世界各地で記録的な暑さとなった。こうした猛暑は温暖化により起こりやすくなっている。国内では近年、年間1千人以上が熱中症で命を落とすなど、暑さによる健康被害も深刻さを増す。専門家らは気候変動対策の加速を訴える。
今年7月22日は世界の平均気温が観測史上で最も暑い日になった。欧州連合の気象情報機関「コペルニクス気候変動サービス」の分析によると、これまでの最高は昨年7月6日の17.08度だったが、今月21日に17.09度、翌22日に17.16度と2日連続で最高を更新した。
- また「史上もっとも暑い」7月 国内の平均気温、2年連続で記録更新
日本でも29日に、国内観測史上最高の41.1度に次ぐ、2番目の暑さとなる41.0度を栃木県佐野市で記録するなど深刻な暑さが続いている。米気候研究機関クライメート・セントラルが公表するシミュレーションによると、29日の栃木県は、気候変動の影響がない場合と比べて猛暑が5倍以上起きやすくなっていた。
■猛暑、気候変動が底上げ…