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秋吉台のカルスト台地を形作る石灰岩=Mine秋吉台ジオパーク推進協議会提供

 地質学的に貴重な場所を選定する「ユネスコ世界ジオパーク」に、山口県美祢(みね)市の「Mine秋吉台」が認定される見通しとなった。南米チリで開かれていた専門会議で、認定にふさわしいとの勧告意見が出たと9日、文部科学省が発表した。

 対象は美祢市全域の約473平方キロメートル。いずれも国内最大級の、石灰岩によるカルスト台地や鍾乳洞「秋芳洞(あきよしどう)」のほか、炭田や銅・銀鉱床などの地質的特徴が、世界的に価値があると認められた。

 阿部俊子文科相は9日の会見で「心から祝意を表する。世界中の多くの人々が訪れ、魅力に触れることができるよう自治体の取り組みに協力していく」と述べた。

 認定は来年春のユネスコ執行委員会で正式に決まり、国内のユネスコ世界ジオパークは11カ所目となる。専門会議ではこのほか、原則4年ごとの再審査で、糸魚川、島原半島、隠岐、伊豆半島の4地域も再認定された。

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