宇野由里絵さん(37)は岡山県立岡山盲学校高等部専攻科を3月に卒業した。鍼灸マッサージ師になるための学業のかたわら、陸上競技を始めた。昨年10月に佐賀県で開かれた全国障害者スポーツ大会に初出場ながら、投てき競技2種目で金銀二つのメダルを獲得。春からの新生活に弾みをつけた。
金を獲得したのは「ジャベリックスロー」という競技。やり投げの練習で使われる長さ70センチ、重さ300グラムの「ターボジャブ」と呼ばれるロケット状の器具を投げて距離を争う。最近では、大リーグの山本由伸投手がトレーニングで使ったことでも知られる。
記録には納得していない だからこそ続けたい
全国大会では5人のグループでの投げ合い。本番前の練習で、他の選手に圧倒された。「『ビュンッ』とすごい音させて投げていた……」
3回投げたベストが公式記録…