世界最大級と言われるアダルトサイト「Pornhub(ポルノハブ)」の運営会社は4日、フランスで公開している三つのサイトを停止した。巨大IT企業への規制を強める欧州で、フランスは未成年者の保護を目的に、利用者の年齢確認を法律で厳格化。運営会社は反発している。
フランスで公開が停止されたのは、「アイロ(カナダ)」が運営するポルノハブなど3サイト。4日午後以降、サイトにアクセスしても開けなくなった代わりに、フランスの画家ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の絵などが表示され、「抗議」の意思を示したとみられる。
多くのアダルトサイトが、サイトのアクセス時に、自己申告で「18歳以上か」などを選ばせる形で、年齢確認をしている。しかし、これでは不十分だとして、フランスは今年、すべてのアダルトサイトを対象に、利用者に成人であることを証明させるため、クレジットカードや身分証明書などでの年齢確認を義務づける法律を施行した。
これに対して、運営会社は反発。機密性の高い個人情報を扱えば、ハッキングや情報漏洩(ろうえい)の危険にさらされる可能性があるとし、年齢確認は、別の方法で行われるべきだと主張している。
年齢確認の厳格化、「経営の死の宣告」
アイロが運営するサイトは…