2009年に解散した英国のロックバンド「オアシス」が再び始動する。27日、中核メンバーのノエル・ギャラガーと弟のリアム・ギャラガーがそれぞれ、来年7~8月にバンドが英国でライブツアーをすると自身のSNSで発表。バンドの公式アカウントでも発表された。
ギャラガー兄弟は長らく不仲で知られてきたが、今年はバンドのデビュー30周年の節目だけに、ファンの間で再結成への期待が高まっていた。
オアシスは1994年にデビュー。 「ワンダーウォール」「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」などの名曲を送り出し、世界的な人気バンドに成長した。ボーカルのリアムと、ギターのノエルはともに歯に衣(きぬ)着せぬ物言いでも知られ、時に物議を醸しつつ、そのキャラクターは人気を集めた。
しかし09年、ノエルは「リアムとはもう一緒にやっていけない」と脱退を表明。バンドは解散し、リアムはノエルを除くメンバーとのバンド「ビーディ・アイ」やソロで活動。ノエルもソロプロジェクトを立ち上げ、音楽活動を継続してきた。
2人はたびたび日本にも来日し、リアムは昨年のサマーソニック、ノエルは今年のフジロックフェスティバルに出演。オアシス時代の名曲も披露した。
2人はこれまで再結成説を否定してきたが、今月26日にX(旧ツイッター)やインスタグラムなどでそれぞれ、「27.08.24」「8am」と日時が記された短い動画を投稿。バンドの公式アカウントも同じ動画を投稿したことから、再結成を待ち望むファンらの間で話題となり、英公共放送BBCや英紙ガーディアンなども相次いで報じていた。(野城千穂)