「世界麻雀TOKYO2025」の囲み取材に参加した(左から)藤田晋氏、水谷隼氏、森山茂和氏、テレビ朝日アナウンサー林美沙希氏

 今夏に東京で開催される麻雀(マージャン)の世界大会「世界麻雀TOKYO2025」で、日本代表としてチーム戦に出場する8チーム34人の選手が29日、ABEMAの放送内で発表された。麻雀のプロリーグ戦「Mリーグ」チェアマンで、日本代表監督も務める藤田晋氏は「優勝は最低限のノルマ。圧倒的な力を見せないといけない」と力強く語った。

 「世界麻雀」は、2014年にフランス・パリで第1回が開かれて以降、アメリカ・ラスベガス、オーストリア・ウィーンでの開催を経て、今年初めて東京で行われる。これまでは個人戦のみだったが、今大会で初めて国別対抗のチーム戦が創設され、37の国と地域から参加が予定されている。

 藤田氏は、麻雀が技術だけでなく運も絡む競技性であることを「重々承知している」と語った上で、「それでもこのメンバーを集めたら、相当な圧勝ぶりをしないといけない」と意気込んだ。

 選出されたMリーガーのほとんどが、Mリーグで所属するチームとは異なる組み合わせでのチーム分けとなった。これについて、藤田氏は「Mリーグと分けようというのはありました。視聴者も見たいだろうなと」と狙いを示した。

  • 日本代表に選ばれた選手たちの、Mリーグでの戦いの物語はこちらから

 Mリーグ創設時、麻雀をオリンピック競技にするという理念を掲げたことにも触れ、「国際大会が盛り上がってほしい。(監督就任は)使命感。オリンピック種目に昇華させていくために、自分も一肌脱がないと」と思いを語った。

 同席した大会事務局長の森山茂和氏は、60歳以上で構成されたチームメンバーに選出された。

 「年寄り枠は競争があまり激しくなかった」と周囲を笑わせつつ、「チームは平均72歳ぐらい。経験は一番ありますから。麻雀は年を取ってもできるゲームですから、ぜひ優勝を狙いたい」と口調を強めた。

 このほか、大会のPRアンバサダーを務める東京五輪卓球混合ダブルス金メダルの水谷隼氏は「日本代表として戦うには、生半端な覚悟では戦えないと思う。チーム戦は、自分の人生だけじゃなくて、色んな方に影響を与える。プレッシャーをはねのけて勝ってくれる選手たちが選ばれたと思うので、全然心配していないです」と選手たちにエールを送った。

 発表された日本代表チームの選手は以下の通り。(発表順、敬称略)

 ◇フル代表チームA

 多井隆晴、伊達朱里紗(ありさ)、鈴木たろう、竹内元太

 ◇フル代表チームB

 佐々木寿人、仲林圭、瑞原明奈、本田朋広

 ◇フル代表チームC

 勝又健志、園田賢、醍醐大(ひろし)、逢川恵夢

 ◇フル代表チームD

 堀慎吾、白鳥翔、魚谷侑未、鈴木優

 ◇女性プロ代表チーム

 浅見真紀、黒沢咲、日向藍子、二階堂亜樹

 ◇オーバー60代表チーム

 森山茂和、新津潔、沢崎誠、近藤誠一、灘麻太郎

 ◇アンダー29代表チーム

 桑田憲汰、阿久津翔太、有賀(あるが)利樹、朝比奈ゆり

 ◇プロ団体推薦チーム

 瀬戸熊直樹、石井一馬、下石戟(げき)、河野高志、忍田幸夫

     ◇

 世界麻雀は7月1日~6日、東京都中央区の日本橋三井ホールで行われる。全45チームが参加予定の国別対抗チーム戦は2日に行われ、3日から個人戦が開かれる。

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