松永和彦・和歌山総局記者
自民党派閥の裏金事件で党元幹事長の二階俊博氏(85)が次期衆院選に立候補しないと表明したことを受け、地元の和歌山県では後継が誰になるのか注目されていた。
二階氏は後継について「地元の皆さまの判断に任せる」と語っていた。その言葉を地元はどう受け取ったのか。
動いたのは県内全21町村の首長でつくる県町村会。二階氏の三男伸康氏(46)への立候補要請を決定した。町村会長を務める岡本章・九度山町長は記者会見で「二階さんが地元に決めてもらうと言った。世襲批判をなくそうとすれば町村長からお願いすることが一つの方法」と、種明かしをしてみせた。
伸康氏が自ら立候補を表明す…