自民党総裁選に立候補を表明した石破茂元幹事長に対し、長年、取材してきた1人の記者として、一言物申したい。いわば、この場を借りた「警告文」のようなものである。
石破氏と出会ったのは12年前。自民党総裁選での担当を縁に、幹事長に就任後も担当記者として動向を追った。
総裁選は負け戦に終わったが、過半数の地方票を獲得。気をよくした石破氏は、直後の2012年衆院選ではひたすら全国各地を駆け抜けた。「握手した数しか票はでない」という田中角栄元首相の教えに従い、演説時間、回数を増やそうと、深夜にキャンピングカーに乗り込むこともあった。
列車、飛行機による移動の際…