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務安国際空港で着陸に失敗し、炎上して大破した事故機=2024年12月30日午前9時10分、全羅南道・務安、太田成美撮影

 韓国南西部・全羅南道の務安(ムアン)国際空港で昨年12月、バンコク発の済州(チェジュ)航空機が着陸に失敗し179人が死亡した事故で、韓国の国土交通省・航空鉄道事故調査委員会(事故調)は27日、初期調査の結果をまとめた報告書を公表した。事故機の両方のエンジンから鳥の羽毛や血痕が確認されたという。事故調は、バードストライクの影響も含め事故原因について、さらに調査を進めるとしている。

 報告書(英語版)によると、パイロットらは滑走路に接近する間に鳥の群れを確認。また、監視カメラには、事故機がゴーアラウンド(着陸やり直し)をする際に、鳥の群れに近づく様子も映っていたという。バードストライクがあったとする事故直後の現地当局の説明を裏付けるかたちとなった。

 報告書によると、事故機のフライトレコーダーは事故の約4分前に、滑走路の約2キロ手前で停止したという。

 報告書は国際民間航空機関(ICAO)や関係国の当局に提出。ICAOの加盟国は事故から30日以内に初期調査の結果を提出することが求められている。

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