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山田火砂子監督(左)と常盤貴子さん=現代ぷろだくしょん提供
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 福祉や障害をテーマにした映画作品を世に送り出してきた山田火砂子監督(93)の「わたしのかあさん―天使の詩―」(2024年、現代ぷろだくしょん製作)が2月1、2日、和歌山市で上映される。両親が知的障害者だと知った小学3年生の高子が、葛藤しながら成長していく物語だ。

 山田監督は、障害者の支援や社会的な理解が十分でなかった1960年代に知的障害の長女を育てたことが活動の原点になっているという。プロデューサーや監督として福祉、反戦、男女共同参画といったテーマで作品を撮り続けてきた。

 高子の母役を寺島しのぶさん、父役を渡辺いっけいさん、大人になった高子役を常盤貴子さんが演じる。ほか、高島礼子さん、船越英一郎さん、安達祐実さんら山田監督を慕う著名な俳優が出演する。

 和歌山市在住の則村玖俐生さん(10)と山本心誠さん(15)ら障害がある当事者約40人も映画に出演している。2人は上映当日に舞台あいさつをする。

 「わたしのかあさん」の上映は1日午前10時半、2日午前10時半と午後2時、両日とも和歌山市小松原通1丁目の県民文化会館で。1日午後2時から山田監督作品の「一粒の麦 荻野吟子の生涯」も上映する。一般1800円(前売り1300円)、小中高校生と障害者手帳持参の人は1千円など。問い合わせと前売り券販売は現代ぷろだくしょん(03・5332・3991)へ。

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