天皇、皇后両陛下は14日、長崎県佐世保市で開かれたながさきピース文化祭(第40回国民文化祭と第25回全国障害者芸術・文化祭)の開会式に出席した。天皇陛下はあいさつに立ち、被爆80年の節目に開催されることを「大変意義深い」と述べた。
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文化祭は「文化をみんなに」をテーマに、同県全域で様々な芸術・文化イベントが開かれる。開会式ではシンガー・ソングライターのさだまさしさんが国歌を独唱。天皇陛下は「文化芸術の更なる発展と平和への願いの高まりにつながる大きな成果を収めること」への期待も語った。
続けて、両陛下は開会式のステージ出演者と交流した。高校生平和大使の高田健士郎さん(17)=同県長与町=は被爆3世で、祖父の平和の思いを伝えている。両陛下から「お体に気をつけて活動を続けてください」と声をかけられ、高田さんは「平和の大切さをこれからも伝えていきたい」と話していた。
また、両陛下はこの日午前、佐世保市体育文化館で、文化祭に出演する小中高生によるストリートダンスを鑑賞。秋祭りの「長崎くんち」を表現した踊りで、両陛下は「素晴らしかったです」と声をかけていた。