戦後80年にあたり沖縄県を訪れている天皇、皇后両陛下と長女愛子さまは5日、太平洋戦争中に米軍の魚雷で撃沈された対馬丸の疎開児童らを悼む「小桜の塔」(那覇市)を訪れ、供花した。その後、初めて対馬丸記念館(同)を訪問した。
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対馬丸は、政府の集団疎開の決定を受けて1944年8月21日、約1800人を乗せて長崎へ向けて那覇港を出港。22日夜、鹿児島・悪石島沖で米潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没。対馬丸記念会によると、少なくとも1484人が犠牲となり、このうち1040人が0~15歳だった。
生存者や遺族らによって運営されている記念館には、数少ない遺品や手記が展示され、壁一面には亡くなった子どもたちの遺影が掲げられている。ご一家は、遺影や遺品の一つ一つに目をこらして、攻撃を受けてから11分程度で沈んだことや犠牲者の半数以上が子どもだったという説明を受けると、天皇陛下は「悲しいことですね」と話していた。
愛子さま「活動を通じてどのようなことを伝えたいですか」
生存者や遺族、語り部らとも…