広島市が市立小学校2校に対し、6月19、20日に市内を訪れる天皇、皇后両陛下の出迎え行事への児童の参加を求め、「宮内庁に提出する」として児童の名前や学級などの個人情報の提出を求めていた。1校は実際に提出したが、市はその後に「提出は不要」と学校側に連絡し、受け取った個人情報を破棄した。何が起きたのか。
市秘書課は、6月19日に両陛下が訪問する平和記念公園の近隣の小学校2校に対し5月9日、「天皇皇后両陛下のお出迎えについて(お願い)」と題した文書を送った。文書には、両陛下が平和記念公園を訪れた際に原爆死没者慰霊碑へ続く参道の両脇に「児童100名程度が起立して両陛下のお出迎えを行う」とある。往路は厳粛な雰囲気で行う必要があるとし、声かけや手ぶりをしないよう注意事項を挙げている。
対象は6年生とし、「6年の社会科において、天皇の地位について学習する機会があると伺っており、実際に天皇皇后両陛下による御視察の様子を間近で見ることで、学習内容に対する理解等を深めるきっかけになると考えています」と理由を説明している。
「お出迎えという表現はどうか」と保護者
2校のうち1校の校長と市秘…