Smiley face
写真・図版
中ロの合同パトロールの様子=中国海軍微信公式アカウントから
  • 写真・図版

 日本海や東シナ海で目立ってきた中国軍とロシア軍による合同演習の海空域が南下している。両軍は中国が周辺国との領有権争いを抱える南シナ海で14~17日、合同演習やパトロールを展開。フィリピンなどへの牽制(けんせい)も狙った可能性がある。

  • フィリピンが極超音速ミサイルの標的に? 軍、基地を強化すると表明

 中国国防省の発表などによると、中ロは14日から中国南部広東省の軍港を拠点に演習を開始。演習の目的について「海上の安全保障上の脅威への共同対処を強化し、国際的・地域的な平和と安全を維持する」とし、中国軍のミサイル駆逐艦やロシア軍のフリゲート艦など、双方から計7隻が参加した。

 香港紙・明報によると、両軍は海南島東側の南シナ海で対潜水艦や対ミサイルの訓練をした。

 一方、中国軍の機関紙・解放軍報などによると、両軍の艦船はこれとは別に合同パトロールを実施。韓国の済州島以南の海域から鹿児島県の大隅海峡、台湾とフィリピンの間にあるバリンタン海峡を抜けて14日に南シナ海に入った。ヘリコプターの離着艦や、疑わしい船への臨検や拿捕(だほ)などの訓練を行ったという。

フィリピン海軍は「注視」

 近年、中ロによる合同演習や…

共有