中国の習近平（シーチンピン）国家主席とロシアのプーチン大統領が、3日の抗日戦争（日中戦争）勝利80年の記念式典を前に歴史問題で共闘する姿勢をみせた。軍事パレードでは北朝鮮の金正恩（キムジョンウン）総書記も含めた3人が初めてそろう。ただ、北朝鮮を巡る中ロの思惑は必ずしも一致していない。
- 金正恩氏訪中で特別列車の警戒か 中朝国境、外国人の宿泊規制も
「あなたは（明日）雨が降るかもと言ったが、我々のお祝いの気分には影響しない」
プーチン氏は2日の会談の冒頭で冗談も交えて話し、友好的な雰囲気を演出。習氏も「中ロ関係のさらなる発展を推進していく」と述べ、蜜月関係をアピールした。プーチン氏は記念式典の主賓格として招かれ、10年前に続いて天安門の楼上で習氏と並び立つ。
ロシア天然ガス最大手のガスプロムは同日、中国側と天然ガスの輸出増加で合意したと発表。中国当局もロシア人のビザなし入国を15日から認めると決めた。
ロシア、北朝鮮支援に限界
今回はさらに、北朝鮮の金氏…
