中ロ海軍がロシア極東のウラジオストク周辺の日本海で合同演習を行っている。5日までの演習後には、太平洋での合同パトロールも予定する。軍事面での連携をアピールし、米国に対抗する狙いがあるとみられる。
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演習は1日に始まり、3日からは海上で行っている。国営新華社通信によると、中国側はミサイル駆逐艦や補給艦に加え、固定翼機や艦載ヘリコプターが参加し、ロシアも対潜水艦の大型艦艇などを派遣。潜水艦戦や防空の訓練を実施する。「戦略航路の安全確保と、西太平洋における安全保障上の脅威への共同対応」が演習のテーマという。
トランプ米大統領は1日、ウクライナに侵攻するロシアに対抗するため、原子力潜水艦2隻を「適切な地域」に配備することを命じたと明らかにしている。中国国防省はこれに先立つ7月30日の会見で、「演習は第三国に向けたものではなく、現在の国際・地域情勢とは無関係だ」と説明している。
新華社の報道によると、中ロは2012年以降、海上での合同演習を10度行い、たびたび日本海にも艦船を展開している。