新興国グループ「BRICS」の首脳会議が6日、ブラジルのリオデジャネイロで開幕する。新たにインドネシアが加わり、10カ国の加盟国で迎える初の会議となる。勢力の拡大が進む一方で、加盟国同士が一致できるかが課題となっている。
中ロとインド、ブラジルの4カ国で発足したBRICSは、昨年以降、加盟国を増やしてきた。加盟国の人口は世界人口の約半数に上る。新設した準加盟国の「パートナー国」には、約10カ国が加わった。
BRICSは、欧米を中心とした現状の国際秩序に対し、存在感を高めるのを目的としてきた。だが、メンバーが増えるほど、まとまりにくさも指摘されている。
今年4月のBRICS外相会合では、米国の関税政策への対応が注目されたが、共同声明は採択できなかった。議題の一つだった、国連安全保障理事会の改革をめぐり意見が対立したという。
習近平氏は初めて欠席
今回の首脳会議はBRICS…