津田学園―中京 三回、中京・下田の左前適時打で小原③に続き中嶋も生還し2点を勝ち越す。捕手犬飼=2025年5月24日、津、高原敦撮影

 第72回春季東海地区高校野球大会(東海地区高校野球連盟主催)が24日開幕した。三重県内の2球場で1回戦2試合があり、中京(岐阜2位)は津田学園(三重1位)に4―7で敗れた。三重(三重2位)は聖隷クリストファー(静岡1位)を3―2で破って準決勝へ進んだ。ほかの2試合は25日に雨天順延となった。

 準決勝は26日、決勝は27日にいずれもダイムスタジアム伊勢(伊勢市)である。25日に予定されていた5位決定戦は実施しない。

 25日の1回戦2試合は次の通りで、ともに午後0時半開始予定。【ダイムスタジアム伊勢】岐阜城北(岐阜1位)―東邦(愛知2位)【津球場】豊川(愛知1位)―桐陽(静岡2位)

ボール球振らず快打連発 レギュラー復帰の中京・下田選手

 同点に追いついた三回、中京の6番・下田健太右翼手(3年)は打席でじっくりと球筋を見極めた。鋭いスイングで直球を振り抜くと、2人の走者をかえす勝ち越しの2点適時打になった。「ストライクを振ったことでいい結果が出ました」

 長打力が期待され、昨秋の大会でも主力を務めた。だが春の県大会では一転してベンチ入りのメンバーから外れた。「大会前の練習試合でボール球を振ってしまって」

 藤本貴久監督から指導も受け、ボール球に手を出さず、打席で前に突っ込む悪い癖も修正。「もう一度レギュラーを取るんだ」。練習を重ねた。

 この日の東海大会初戦で再びスタメンに戻ると、5打数3安打3打点の活躍。打席に立つたびにスタンドから大歓声を浴びた。「メンバー外の選手の気持ちが分かるようになった。応援に感謝しながらプレーしました」

 試合は終盤に再逆転され敗れた。だが目標は夏の甲子園だ。「東海大会は夏を意識して臨んだので、この悔しさは夏につながると思います」

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