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ベネズエラの首都カラカスでの集会で2024年8月3日、支持者を前に国旗を振る野党のマリア・マチャド氏(中央)=AP
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 南米ベネズエラであった大統領選で、野党候補の勝利を認定する国が相次いでいる。ペルーや米国に続き、2日には中南米5カ国が表明した。マドゥロ大統領(61)の強い影響下にある選挙管理当局はマドゥロ氏が3選したと発表したが「選管には信用性がない」としているためだ。6年前の大統領選と同様、国際社会がベネズエラを巡って分裂する可能性に陥っている。

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 「我々はかつてないほど強く、(マドゥロ)政権はかつてなく弱い」。3日昼。首都カラカスでの大規模な抗議デモでマリア・マチャド氏(56)がそう述べると、集まった数千人の支持者からは歓声が響いた。野党統一候補のエドムンド・ゴンサレス氏(74)の後ろ盾で、全国的な人気がある元国会議員だ。

 政権から公職追放処分を受けているマチャド氏は米紙への寄稿で、政権側から暴力を受けたり逮捕されたりする可能性があるため、選挙後は「隠れている」と告白していた。だがリスクを冒してまで表舞台に登場したのは、米国や中南米などの国々からゴンサレス氏が勝者と認定され始め、野党の勢いが増している「好機」であるためとみられている。

情報開示しない選管当局

 現在焦点となっているのが、選管の開票結果に「信用性」があるかどうかだ。

 ベネズエラの選挙は電子投票…

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