Smiley face
写真・図版
北京市内の格安衣料品店=2025年9月12日、北京市、鈴木友里子撮影

 中国国家統計局が15日に発表した8月の経済指標によると、消費の動向を示す小売総額が前年同期比3.4%増で、3カ月連続で伸び率が鈍化した。鉱工業生産も伸び率の鈍化が続くなど、中国経済の減速傾向が強まっている。

 小売総額では特に飲食店収入の鈍化が顕著だ。今年5月までは前年同月比で5%を超える増加が続いていたが、8月は2.1%増にとどまる。

 長引く不動産不況により消費全体が落ち込んでいることに加え、習近平(シーチンピン)指導部が5月に出した「倹約令」が響いている。党や政府機関などを対象にした「節約励行・浪費反対条例」を改正し、業務上の会食での「高級な料理、たばこ、酒」の提供を禁じたことで、6月に飲食店収入が0.9%増と大きく減速。その後も低迷が続いたままだ。

 鉱工業生産指数も5.2%増…

共有