Smiley face
写真・図版
北京市の中国商務省の庁舎

 中国商務省は2日、米国との間で互いにかけあっている高関税について、米国側が交渉を求めて複数回にわたり接触してきており、「評価を行っている」と明らかにした。中国側が関税交渉をめぐって、米国側との接触を認めたのは初めて。

 商務省は報道官談話で「米国は最近、中国側との対話を希望し、何度もメッセージを送ってきている」とし、米国側が歩み寄りを求めているとの認識を示した。米中間の関税協議をめぐっては、トランプ米大統領が進行中であることを強調する一方、中国側は否定し、双方の主張が食い違う展開が続いていた。

 談話では「米国側が話し合いを望むなら誠意を見せるべきで、誤ったやり方を正し、一方的な関税を撤廃するといった問題について準備を整えるべきだ」とも指摘。貿易戦争は米国が一方的に起こしたもので、対中追加関税を撤廃すべきだとの考えを改めて強調した。

 米国は4月までに合計145%の対中追加関税を発動。中国も報復措置として125%の対米追加関税を課している。

共有