春節(旧正月)を前に団体客などでにぎわっていた上海を代表する観光地の豫園=2024年1月18日、井上亮撮影

 中国政府は8日、1月末に始まる春節(旧正月)の大型連休前後に延べ90億人が車や鉄道で移動するとの推計を発表した。中国メディアによると、海外旅行熱も高く、日本や韓国、東南アジアなどの近場が人気だという。

 今年の春節は1月28日から2月4日までの8連休で、多くの人が故郷に帰省したり、旅行したりして過ごす。実際にはその前後も休む人も少なくなく、中国政府は連休前後の40日間は特別輸送態勢を敷く。

 発表によると、90億人のうち8割と大半を占めるのが自家用車による移動だ。中国では電気自動車(EV)が急速に普及しており、昨年は電池切れによる立ち往生や充電のための大行列が話題になり、EVの弱点も露呈した。

 政府の担当者は記者会見で、充電設備を備えた高速道路のサービスエリアが2023年末の85%から97%に増えたことなどを紹介。「充電サービスの最適化と改善に努めている」とアピールした。

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