中国の習近平（シーチンピン）指導部が、いずれも共産党トップ24人の政治局員で党中央の部門トップを務める2人の役職を入れ替える、異例の人事に踏み切った。前例がないとされる人事は、2027年党大会に向けた布石である可能性が強い。
この人事は、中央組織部長だった李幹傑氏（60）と中央統一戦線工作部長だった石泰峰氏（68）を入れ替えるもの。公式には発表されていないが、国営新華社通信が2日、石氏が組織部長として、李氏が統一戦線工作部長としてそれぞれ新たな役職で会議に出席していることを伝えた。香港紙サウスチャイナ・モーニングポストは「政治局員同士の職の交換は前例がない」と報じている。
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組織部は共産党の組織や人事を担い、統一戦線工作部は党外や少数民族、台湾・香港などの分野を担当する。2人は22年の党大会前後に前職に就き、5年間の任期を務めるとみられていた。
飛び交う観測、今後「より重い」職は
異例の交代人事をめぐっては…
