バングラデシュ暫定政権のムハマド・ユヌス首席顧問が中国を訪問し、28日に習近平(シーチンピン)国家主席と初めて会談した。ユヌス氏にとっては昨年8月の就任以降、国際会議への出席を除き初の外遊となる。隣国インドとの対立が続くなか、中国との友好関係をアピールした。
中国国営新華社通信によると、習氏は会談で「(両国の関係を)新たな段階に推し進めたい」と発言。自らが進める巨大経済圏構想「一帯一路」にも言及し、インフラ建設や水利分野などで協力関係を築きたいと表明した。「バングラデシュが国情に応じた発展路線を探ることを支持する」とも述べた。
中国は国境対立を抱えるインドの近隣国に接近しており、暫定政権とも関係を深める方向性を確認した形だ。
一方、新華社通信によると、ユヌス氏は「中国は信頼できるパートナーであり、友人である」としたうえで、「『台湾独立』に反対する」と述べたという。
バングラデシュでは昨年8月…