格安のコストで高性能の人工知能(AI)を開発したとして世界の注目を集める中国企業「ディープシーク」について、欧米メディアが28日、AIの学習に米オープンAIの出力データを無断で使った可能性があると報じた。知的財産の侵害にあたる懸念があるといい、米国側が警戒感を強めている。
- AI産業の競争構図が変わるか 中国「ディープシーク」が与えた衝撃
ディープシークは、高性能のAIモデルを効率的に訓練するため、大規模なAIモデルの学習内容を小規模なモデルに移す「蒸留」と呼ばれる手法を使ったとする。
英紙フィナンシャル・タイムズは、オープンAIのAIモデルが出力した内容を、ディープシークが「蒸留」のために使っており、オープンAIがその証拠を持っていると報じた。
■先生役のAIから「知識を吸…