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尾道の菅将遙投手=2024年6月4日、鶴岡一人記念、根本快撮影
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(4日、春季中国地区高校野球大会決勝 尾道6―5倉敷商)

 尾道の頼れる救援、菅将遙(ゆきはる)投手(3年)が勝利を呼び込んだ。

 試合終盤、先発の田原永遠投手(同)が倉敷商打線につかまる。九回に1点差を追いつかれ、2死走者なしで、打席にはこの日4打数4安打の7番・妹尾大弥(だいや)選手。

 ベンチから名前を呼ばれると、「絶対に三振で抑える」とマウンドに上がった。自慢の直球で押し込み、空振り三振。流れを止めた。

 延長タイブレーク十回は、無死一、二塁からのスタート。「後攻だったので、流れを引き寄せようと思いました」。菅投手の気持ちに応えるように、捕手の富島海翔(かいと)主将(同)が飛び出していた二塁走者を刺す。その後は三振と三直に打ち取り、無失点で切り抜けた。

 北須賀俊彰監督の指示で、初回からキャッチボールをしてピンチに備えていた。北須賀監督は「物おじしない度胸がある。タイブレークも任せられる」と評価する。

 菅投手は「リリーフとしての自分の役目を果たせた。この経験を夏に生かしたい」と満足気に話した。(根本快)

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