台湾外交部の蕭光偉報道官=台湾外交部提供

 台湾外交部(外務省に相当)は16日、2月に在デンマーク日本大使館が大使公邸で開いた天皇誕生日祝賀レセプションで、駐デンマークの王雪峰・中国大使が鄭栄俊・台湾代表(大使に相当)の退席を日本側に求めていたと明らかにした。日本側は応じず、王氏が退席したという。

 外交部などによると、王氏は要求を拒否されたことに憤慨して席を離れ、会場を離れる前に鄭氏を指さし、不満を表明したという。

 外交部の蕭光偉報道官は16日の会見で、王氏の行為は台湾と外国との正常な交流を意図的に妨げる行為で、「国際的活動への出席に際してあるべき基本的礼儀を無視している」と指摘した上で、「強い非難」を表明した。また、国際社会に対しても中国側の行為を非難するよう呼びかけた。

 鄭氏は台湾の中央通信社に対し、王氏がルールに反して会場で携帯電話を使って鄭氏の写真を撮影していたとも語った。「日本側に迷惑をかけたくない」として、一連の出来事をこれまで公表していなかったという。

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