中国軍東部戦区は1日朝、同日から台湾周辺で演習を始めると発表した。陸海空、ロケットの各軍の兵力が参加する。報道官は声明で、「『台湾独立』勢力に対する重大な警告」であり、「正当かつ必要な行動だ」としており、中国政府が敵視する台湾の頼清徳(ライチントー)政権に圧力をかける狙いとみられる。

 台湾周辺の演習をめぐり、実施当初から公表するのは今年初めて。昨年は「連合利剣」と称する演習を台湾周辺で2回展開した。

 今回の発表では、演習は陸海空・ロケット軍の合同で、多方向から台湾島へ接近するほか、パトロールや関連の海域、陸への攻撃、主要な海域や航路の封鎖などを重点的に訓練し、実戦能力をテストするとしている。

 台湾国防部(国防省に相当)によると、中国の空母「山東」の艦隊が3月31日、台湾周辺の海域に入った。軍による監視を行っているという。

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