中国の自動車大手、浙江吉利ホールディングス傘下で電気自動車(EV)を手がける「Zeekr(ジーカー)」は2025年、日本に進出する。中国国内では加速性などに優れた高級EVブランドとして知られる。最大手「BYD」は既に日本での本格販売を始めており、中国EVブランドの進出が続いている。
Zeekrによると、24年中に首都圏や関西にショールームを開設し、25年に販売を始める予定。ZeekrはSUV(スポーツ用多目的車)の「X」とMPV(多目的車)の「009」の右ハンドル2車種を既にタイやシンガポールで販売しており、日本でもこの2車種から売り始める見通しだという。中国国内では、Xが17万9千元(約370万円)から、009が43万9千元(約900万円)から販売するが、日本での価格は決まっていない。
Zeekrは21年に設立されたブランドで、24年1~7月の中国での販売台数は前年同期比89%増の10万3千台だった。中国のEVメーカーとしては、既に最大手のBYDが23年に日本で販売を始め、売り上げを伸ばしている。(北京=鈴木友里子)