週明け27日のニューヨーク株式市場は、中国の生成AI(人工知能)台頭への警戒感からハイテク株が大きく下落した。米半導体大手エヌビディアが17%値下がりするなどAI関連株に下落が目立った。米CNBCテレビによると、エヌビディアの時価総額は1日で約6千億ドル(約92兆円)減った。米国で史上最大の消失額という。
- 中国のAI企業「ディープシーク」低価格で高性能 米国に衝撃広がる
中国のAI開発企業「ディープシーク」が公開したAI技術がコスト面などで優れ、米国勢の優位性が崩れるとの見方から株式が売られた。他にも米オラクルが13.8%、米デルが8.7%値下がりした。ハイテク株が中心の米株価指数は3%超と大幅に下落して取引を終えた。
一方で、下落はハイテク株に集中した。主要企業でつくるダウ工業株平均は一時、300ドル超下落したものの、製薬や通信、保険などハイテク以外の株式が買い戻されて取引後半には上昇に転じた。終値は、前週末より289.33ドル(0.65%)高い4万4713.58ドルだった。