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 志望校に合格できなかった子どもにどう接したら? 子どもに受験をやめたいと言われたら? 受験は親にとっても悩みの連続です。森上教育研究所(東京)の森上展安さん(71)、中学受験専門カウンセラーの安浪京子さん(47)にそれぞれ話を聞きました。

森上展安さん 子どもの不合格「とことん一緒に泣きましょう」  

 まずは「一生懸命やったのに残念だったね」と、子どもと一緒にとことん泣きましょう。たかが12歳。まだまだ人生は続くし、逆転のチャンスもいっぱいある。泣いた後は、家族で旅行でもして中学受験の結果を清算することを勧めます。

 学校側は「第1志望に落ちた」と暗い気持ちで入学してくる生徒を受け入れる工夫をしています。生徒同士の一体感や学校への愛着を高めるきっかけにするために、入学直後から行事やスポーツの対抗戦に力を入れているところがたくさんあります。

 学校生活の満足度を左右するものとしては、入学後の成績や学力の伸び方もあると思います。出題範囲の決まった定期テストの勉強をしっかりして、間違えた問題を復習する習慣をきちんとつければ、学力はちゃんとついてきます。

安浪京子さん  「やめたい」と言える親子関係が大切

 近年の中学受験の動向として、首都圏や関西では私立大の付属校の人気が高まっています。少子化で大学側も生徒の確保に力を入れていますから、各校が特色を打ち出しています。付属校だと大学受験を脇に置いて、部活動や体験学習、留学など好きなことに打ち込めるのも魅力。有名私立大学への進学コースがある系属校も人気です。

 最難関校に合格するために無理をするのではなく、偏差値40前後でも良質な教育をしてくれる中学を選んで受験する家庭が増えているのも近年の傾向です。親の精神的にもつらくなく、子どもと「一緒にやってよかったね」と、受験を前向きにとらえることができます。

 最近は国公立大でも推薦・総合型選抜が増え、昨年4月の入学者の半数を超えました。地元の国公立大への進学だと家計への負担も少なくてすみます。この先の進路について、様々な選択肢が増えてきていることは知っておいてください。中学受験で第1志望に合格できなかったからといって、悲観することはありません。

 親子1対1の関係だと、どう…

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