東京都練馬区立大泉第二中学校の整備後のイメージ図。道路で校舎と体育館が分断される=練馬区提供

 道路を造るため、区立中学校の敷地を四つに分割する計画が東京都練馬区で進み、議論になっている。防災のための道路か、生徒の学校生活か――。区は人口増に対応するために必要とするが、一部の住民は見直しを求めている。

 4分割される計画が進むのは区立大泉二中(生徒数約530人)。東京・池袋から西武池袋線で10~20分程度の大泉学園駅の南にある。周辺は住宅が密集し、路地はせまく込み入っている。

 区が昨年12月に示した計画素案では、二つの都市計画道路が学校の敷地を東西、南北に貫く。北西側の敷地に4階建ての新校舎を建て、北東側に体育館と運動場、武道場、屋内温水プールなど体育施設を集める。この二つの敷地を行き来するため、渡り廊下が設けられる計画だ。

 さらに、校舎から200メー…

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